2024年11月30日(土)に、東京外国語大学において、第19回四大学連合文化講演会『学術研究の最前線「環境・ 社会・人間」』が開催されました。各研究者の講演内容は以下のとおりです。
(講演タイトルをクリックすると動画が再生されます。)
安達 真弓(東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)
『ベトナム語感動詞研究の魅力~思わず口をついて出てしまうことば~』
ベトナム語研究において感動詞(例えば「わっ」や「うーん」に類するもの)は、まだその緒に就いたばかりの分野である。本発表では、他言語の例と比較しながら、ベトナム語の感動詞研究の興味深さの一端を紹介する。
宍戸 厚(東京科学大学 総合研究院 化学生命科学研究所 教授)
われわれの身体や身の回りの材料では、分子が緻密に並んで優れた力学機能や光学機能を発現している。しかしながら、分子の並べ方にはさほど選択肢が無いのが現状である。本講演では、自然界に学び、光の動きに着眼した新しい分子の並べ方とその機能を紹介する。
森口 千晶(一橋大学 経済研究所 教授)
経済史では、歴史上の改革を「自然実験」とみなして、法律や制度の効果を検証する研究が進んでいる。ナポレオンによる著作権法の導入や、戦前日本の旧制高校入試改革を用いた分析を紹介する。
福井 小紀子(東京科学大学 大学院保健衛生学研究科 研究科長 教授)
『テクノロジーを活用して看護師が行う最適なケア提供を目指して:企業と進めてきた産学連携研究の紹介』
超高齢・人口減少社会を迎え、看護師が少ない人出で安心して質の高いケアを高齢者や医療・介護の必要な人に効果的・効率的に届けるニーズが高まっている。本講演では、演者が時代の流れを読みこの8年間テクノロジーやAIを活用して企業と進めてきた看護工学連携研究の成果を紹介する。